Kinble Unlimitedで読んだラノベを適当に語る2

概要

Kinble Unlimitedで私が読んだラノベについてメモ的な意味も兼ねて感想をつらつら書いていくやつ

個人的な趣味でラブコメが主である。

 

 

1.どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です

ファンタジー世界が舞台のラブコメ。秘薬を作ることができる魔女が密かに想っていた人から惚れ薬を作ってくれと依頼されるというとこから始まるわけだが、ありがちでありながら読んでいて「ありがちだなあ」と感じる文章がなかった。なにより魔女が一途って感じられて、読んでいてキュンキュンさせられる。とりあえず読んでおけって感じの作品

 

2.ココロコネクト

2010年あたりのファミ通文庫って感じの作品。部活仲間同士で体が入れ替わるという現象によって部活仲間の関係が変わっていくという、この時代らしさのあるラノベ。この頃のファミ通文庫の作品はそれなりに読んでいたが、ココロコネクトだけは読んでいなかったので、それだけでもアンリミテッド入ってよかったーという感じである(なお全巻読めるというわけではないので後で買うけども)

若干内容は重いが、読み得だろう。

 

3.ホヅミ先生と茉莉くんと。

作家のホヅミ先生と女子高生でホヅミ先生のファンである茉莉のラブコメ。生活とか性格とかが残念なところが垣間見えるホヅミ先生だけれど、読み進めていくにつれホヅミ先生の小説を書く姿や、辛くなっても小説を書き続ける理由などがわかって、ホヅミ先生の人間らしさが表れていてとてもよかったです。それを踏まえての後半の流れが非常に良かった。最初は童貞やらなんやらで読みにくいかもだが、最後まで読んでもらいたい。

 

4.瑠璃色にボケた日常

霊障に悩まされている主人公が、噂でお払いができる霊能者の生徒がいると聞いて、おはらい研究会に訪れる。そこで有働瑠璃という少女と出会うとこから始まるコメディ、それがこの作品。どこかしら「うん?」となる部分はあるものの、キャラ同士の掛け合いや設定、死生観は読んでいて楽しかった。いい感じにちょっと前の時代のラノベって感じでよかった。

 

5.悪食令嬢と狂血公爵

普通の人は食べるとお腹を壊すような魔獣をわざわざ食べる悪食令嬢の主人公と、魔物を狩ることを生業としている土地の公爵の話。この巻にはオチらしいオチがなく、むしろ”まだまだ先があるぞ!”って感じの終わり方をしていたためうーんとなってしまった。文章はしっかりとしていたので、読んで損はないだろうと思う。2巻はアンリミテッドでは読めないので、買うか迷いどころである。どうしよっかな……。

 

6.午後九時、ベランダ越しの女神先輩は僕だけのもの

家のとなりの美人な先輩とベランダでいちゃつくラブコメ。正直この「家が隣でベランダ越しで会話できる」という設定が脳裏にとらドラ!をかすめて仕方がなかった。読んでいて”良い”と思う部分もあるが、それ以上にサブキャラのツバキちゃんのインパクトが強すぎたかなと思う。ちょっと普通に怖いっすね……ラノベのキャラでも行きすぎていると感じた。駄作ではない、って感じな作品だった。

 

7.恋愛する気がないので、隣の席の女友達と付き合うことにした。

隣の席の女友達から偽カップルになろうと持ち掛けられるところから始まるラブコメ

最初は学校生活で偽カップルになったことによるゴタゴタや休日でのデートやらの日常が中心だったのだけど、途中から廃校を救う話になってしまったなあという感じ。主人公の過去の友達やらの伏線とかが回収されておらず、なんだかなあと。むしろそこを中心に広げて行ったほうがよかったのではと思う。色々惜しいなあと感じた。

 

8.にせものロマンス

嫌いなのに好きなふりをしている子と本当は好きなのに嫌いなふりをしている子の百合。ありがちな設定ではあるが、後半の展開が非常に良くて読んでいて楽しかった。悲しむべきは調べるまでメインキャラの城々野がルビがなく読み方が全く分からなかったこと。”じょうがや”で読んでたけど正解は”じょうがの”だった。わかるかよ??

 

9.好き、大嫌い、好き

にせものロマンスと同じ作者の百合作品。高校教師が出会い系で知り合った女の子との話。内容的にはタイトルから察せれるが綺麗に話ではなく、感情を引きずり回しまくるので非常に僕の好みであった。単純にこの作者と相性がいいのかもしれない。

 

10.西野 ~学内カースト最下位にして異能世界最強の少年~

裏世界では名の知れたエージェントの「ノーマル」ことフツメンの西野が青春しようとするが絶妙に空回りする話、という感じだろうか。主人公の西野はイケメンではなくフツメンのアジア人であることを事あるごとに地の文で説明しており、ハードボイルドチックな、あるいはシニカルな行動をしても「フツメンだから絶妙に合ってない」とか「若いアジア人だから滑稽」とかグッサグサに言われるのである。周りの登場人物どころか地の文にすら似合ってないと言われるのはラノベでは珍しい。出てくる登場人物も全員癖が強い上に人間味がある。

ぶっちゃけ人を選ぶ作品だが、ハマる人はとことん読んでしまう作品だろうと思う。

 

 

前回

moudokukikai.hatenablog.com

Kinble Unlimitedで読んだラノベを適当に語る

概要

Kinble Unlimitedで私が読んだラノベについてメモ的な意味も兼ねて感想をつらつら書いていく

個人的な趣味でラブコメが主である。

 

 

 

1.クラスのギャルが、何故か俺の義妹と仲良くなった。「今日もキミの家、行っていい?」

 

タイトルが長いが、まあ昨今はそういう流れなので気にしない。あらすじも説明してくれるので楽である

あまーい話が読みたーいっていう気分の時に読むのならちょうどいいのかな、っていう内容だった。ぶっちゃけ、後半は個人的に読むのがつらくなってきて斜め読みになってた。妙に物語の重さが感じられないというか、読者のエゴを抱いてしまった感じ。

 

2.通勤電車で会う女子高生に、なぜかなつかれて困っている

こちらも読むのが後半つらくなってしまった作品。主人公はいわゆる鈍感系であるのだが、なんか言い回しがところどころ大人っぽくないと言うべきか、そこがちょっとね……という感じである。あと、ヒロインがトゥンク……する理由にたるエピソードが浅く感じた。

 

3.『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで

ネトゲのフレンドとオフ会するところから始まっていく話で、両片想いに近いタイプの作品。ニコォ……とするような部分もあるが……申し訳ないがあまり記憶に残らなかった。

 

4.どうか俺を放っておいてくれ なぜかボッチの終わった高校生活を彼女が買えようとしてくる

ぼっちであることを諦念している主人公だが、タイムリープを経てしまったことによりとある問題を見て見ぬ振りができないためどうにか解決しようとする、タイムリープ+俺ガイルライクな作品、簡潔に説明するならこうだろう。

故にどうにも俺ガイルと比較してしまうが、タイムリープボッチというオリジナリティで普通に読める作品であった。続巻もでており、そちらは普通のラブコメ色のほうが強かった。

なにはともあれ、おすすめできる作品である。

 

5.夢見る男子は現実主義者

WEB小説の作品がラノベ化した作品。学校一の美少女の厄介追っかけであった主人公が己の身の程を知り、一歩引くところから話が始まる。

最初は普通に読めるのだが、後からポコジャカと新しいキャラが出てくる。覚えられないよ俺となってから斜め読みになってしまった。最初は主に4人で話が進むのに、後半はもうしっちゃかめっちゃかである。

後で確認したが、ほぼほぼweb版と同じなのでそれも踏まえてUnlimitedで読むか判断しよう

 

6.シンデレラは探さない。

家が貧乏で幼い妹のために生きているような主人公が、学校一の美少女と関わるようになる系の作品。一部内容が「無理あるんじゃねえかなこれ……」と感じたぐらいしか覚えていない。

 

7.俺の『運命の赤い糸』に繋がっていたのは、天敵のような女子だった件

特定の年齢になると『運命の赤い糸』が見えるような世界で、赤い糸とつながっていたのが犬猿の仲のような女子だったというところから始まる作品。犬猿の仲というと分かりにくいが、要するにツンデレが運命の相手だったと言えばわかりやすい。

いわゆる当て馬的存在のヒロインが出てくるのだが、そもそも『運命の赤い糸』という設定があるせいで結果が見えてしまうのだが……?となってから斜め読みである。

 

8.無自覚チートの箱入りお嬢様、青春ラブコメで全力の忖度をされる

題名からして「テンプレ」臭がするなあと思ったが、実は結構違うものだった。

いい意味で「ライトノベル」の味がする作品で、読める作品であった。ただ設定がヘビーな部分があり、疲れるものでもあった。続巻が出ているが、1巻の終わり方がちょうどよくて買うかどうか悩むものである。とはいえおすすめできる作品

 

9.友達いらない同盟

タイトルから察せるかもしれないが、簡潔に説明すると俺ガイルライクな作品。ちなみに2017年に出た作品であると先に言っておく、なんで先に言ったかはネタバレなので伏せる。

はみ出し者である主人公が、後ろの席の静かな女子と友達がいない者同士で最低限助け合うという同盟を結ぶところから始まる。主人公の考え方や過去なんかが読んでて楽しい作品だった。文章が良いともいう。

2巻で完結しており、そちらも面白かったのでおすすめする。

 

10.俺は知らないうちに学校一の美少女を口説いていたらしい1

長いんじゃ!!ごめん

バイト先の同年代の先輩と学校一の美少女が同一人物なのだが、それに気が付かずバイト先の先輩に学校の美少女のことを惚気る、みたいな感じの作品である。

あまりこういうのは言うべきではないのだろうが、ヒロインが主人公を気にするきっかけが弱すぎるんじゃないかと感じる。

 

11.世界一かわいい俺の幼馴染が、今日も可愛い

テンプレラブコメっちゃあテンプレラブコメであるし、web発ではあるのだが、それにしてはかなり読める作品であり、斜め読みはしなかった。

主人公は別に鈍感系というほどのものではなく、「まさか俺のこと好きなんじゃ……?いや、ありえないよな……でも……」みたいな、鈍感というよりは自意識で認めないタイプ。

ヒロインが主人公を好きな理由もちゃんとしているし、主人公がヒロインが好きな理由もちゃんとしていて、無駄な登場人物もいないのでweb発特有のストレスが薄かったように思う。おすすめできる作品

 

12.武装メイドに魔法は要らない

異世界ファンタジーにミリタリーな武器を持ち込むタイプの作品。

「銃器も扱ったことのないような奴が異世界転生して銃で無双!w」みたいな内容ではなく、主人公は戦場で生きてきたタイプの人間だったので銃器はもちろん扱えるし、異世界に銃器を持ち込む方法も納得できるものなので安心してほしい。

始まりからオチまでちゃんとしていて、面白かった。ちゃんと続きがあるように終わらせていて、「いいねえ」と思わせてくれた。おすすめできる作品だ。

 

13.悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします

悪役令嬢もの。

主人公が死んだOLの意識と融合する部分に関しては頭をひねってしまう部分はあるが、そこを抜いたら読める作品である。

悪役令嬢で悪いやつなのかあと最初は思うが、実際に悪役令嬢になってから「どうしてゲームではああいう行動をしていたのか」がわかるところが出てきており、なるほどなあと思った。悪役令嬢ものを読んだことがなくても読める作品ではないだろうか(まあところどころ、ブラコン部分が気持ち悪いかもだが)。

 

14.陰キャの僕に罰ゲームで告白してきたはずのギャルが、どう見ても僕にベタ惚れです

罰ゲームから始まるタイプのラブコメ

ヒロインが主人公にオチたポイントがわかりやすいが、不自然な部分はないなあとは思う。ただ途中で出てくる、定番のナンパチャラ男があまりにも悪質すぎて「や、流石にいねえよそんなやつ……」と冷めてしまった。

弱キャラ友崎くん Lv.3で気になったところ『缶バッチ』の考察などなど

 

こちらは弱キャラ友崎くんを2022年2月の段階で発売されている巻(Lv.10)まで読んだ浅瀬のオタクが深くまで考察していく記事です。Lv.11が出るまで死なないようにしているとも言います(はやく書いて作者)

ブログという形式とか考察とか不慣れなものしかないけれど、読んでくれると嬉しいです。

 

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菊池さんかわいい

今回考え察していくのは3巻のLV.3の内容ですが、ざっくり言うなら友崎がどうなりたいのか、その考えが決まったというものです。
早速考えていきましょう

「1 仲間を揃えて最初の街に戻ると新しいイベントが起きたりする」の缶バッチについて

この章では、友崎のため(正確には友崎がリア充になるため)に、日南がデートの練習をしてくれるところから始まり、その後は合宿(くっつけ作戦)の会議でこの章は完結します。

練習シーンでは友崎の服装がオタクの感性の塊とかぼろぼろにしたり菊池さんの連絡先をゲットしたりといろいろあるわけですが、その中でも私が気になったところといえば缶バッチでしょうか

 

カラフルな色味の花火が描かれた缶バッチを日南が欲しがっていたことを知った友崎は「日南がこういうものを気にいるのは意外」と評しています。

日南に「そういうの、好きなのか?」と尋ねると、「あまり不必要なものは買わないけれど、なんとなく、直感的に?」と曖昧に返しています。『好き』とは言わず、『不必要』であることもわかっているが、特に理由もなく欲しがっているわけです。これが演技であるか本心であるか友崎自身もわからず、その後の文で「まあ日南はこういうセンスなんだろうな」と結論づけています。

もともとこの缶バッチは前から日南が目につけており、「持っているほつれたリュックあげるから缶バッチをくれ」という条件を付けて手に入れようとしています。

 

ここで一つ疑問があります。

この缶バッチの値段が400円(税抜き)という、高校生であれど決して手が届かないものではなく、むしろ買いやすいものではあります。日南はどうして400円の缶バッチを、すぐ買わずにいたのでしょうか。

 

考えられる理由の一つとして、「友崎と対等の関係を作る」というものがあります。

これは読み進めていけばわかることで、「一方的に与えるだけでなく与えられる関係」になり「友崎の負い目を解消」できるから、わざわざ『交換』という形をとったのだと友崎なりに解釈します。

リュックと交換して缶バッチを手に入れるというプランが元々あれば、缶バッチを目にした時には購入せず、友崎にリュックを与えるための口実のために残したことになるわけです。

 

けれど、最初から日南が計画していたものであるかは疑問が残ります。

日南がリュックと交換という条件を持ち出したシーンでは、友崎のバッグをみて「やっぱりあった方がいいな」と発言しています。これはつまり、「リュックはあった方がいいか迷っていた」ことになります(とはいえヒロインモードの発言なので「やっぱり」が言葉尻がいいからという意味であるかもしれないですけど)

となると、缶バッチを買わなかった理由にはならないと思います。「リュックを渡すかどうか決めかねている」と「缶バッチを買わない」という内容には繋がらない気がします。

 

なら、買わなかった理由はなんなのか。

私が考えるに、「買う理由がなかった」からではないでしょうか。日南は「あまり不必要なものは買わない」と言っているように、そして今までの言動から「無駄が嫌い」であることがわかります。なので、この缶バッチが『欲しいもの』であっても『不必要』で『無駄』であり、「買う必要性がない」わけです。だから日南は目にした時には買わなかったのではないでしょうか。

これならば納得がいきます。

 

とはいえ、何故この缶バッチが欲しいと思った理由には不明です……私は思いつきませんでした。悲しい。(花火が移っていることから夏林花火ことたまちゃんについての比喩であるのかなとは思いますが……3巻時点では明確な答えがないように感じます)

 

「4 たった一つの選択肢がすべてを変えてしまうこともある」の日南葵の「あなたも違うのね」などについて

本文で言うと269ページからの内容になります。菊池さんとの花火大会デートの後に日南を呼び出し……というところですね。

順に気になったところをピックアップしていきます。

  俺は椅子から立ち上がり、軽く頭をかきながら、自動販売機に視線を向ける。

「ああ、ちょっと待ってくれ。喉渇いた。日南も買うか?」 「…… 別に」 「…… そうか」   俺はそのまま自販機のほうへ歩き出す。  冷たいココアを一つだけ買うと、俺は日南の隣の椅子に腰掛け、プルタブをあける。

友崎は飲み物を買い、日南は買わなかったシーンです。このシーンは、おそらく2巻P307の「だって、私と同じはずでしょ、ここの感覚は。」から考えるに、日南と友崎は違う、ということを示しているのでしょう。

「人間が言う『本当にやりたいこと』なんて、いまの自分がたまたま、一時的に、それが一番いい状態だと勘違いしている幻想でしかない。だからそんな一時的な勘違いに縛られて、本当に生産的な行動から目を背けるのは、無意味ってだけ」

ここの日南のセリフは、日南の行動指針であり、花火の缶バッチを目にした時に買わなかった理由の答え合わせでもありますね。缶バッチが欲しいという『本当にやりたいこと』は一時的な勘違いで無意味である、他に生産的なことがあるのではないかという考えで買わなかったというわけです。

 

「…… あなたも、違うのね」 「え?」  日南は一瞬だけ唇を噛み、瞳には悲しく歪んだ光を湛えたように見えた。けれどその色は、次の瞬間にはまるで初めから存在しなかったように、別の決意を固めたかのように、瞳の奥 へと消えていた。

おそらく、一番の謎であるセリフであろう「あなたも違うのね」

「あなた”は”違う」ではなく、「あなた”も”違う」であることがポイントで、別の誰かも友崎と同じ選択をしたようなセリフです。

ここで「あなたは違う」であれば、「日南と友崎は違う」という意味になるだろうのですが、本文では「”も”」なんですよね。3巻時点では誰が「”も”」に当たるのかがわからないわけです。友崎と同じ選択をしたのは、水沢が最有力だと思われますが……そもそも、本音を話した水沢に対して日南は仮面をつけたまま応対していたわけですから、水沢に対して『違わない』ことに『期待』していないことは明白です。

日南は友崎しか、正確にはNO NAMEは、nanashiしか尊敬していなかったことが1巻P37の日南のセリフで、そしてP53では「私よりも努力できると思っていたから尊敬していた」とあります。『尊敬』と『期待』とは別物ですが、『尊敬』レベルの認識でない限り日南は誰かを『期待』しないのではないかと思います。

となると”も”に入るのは、nanashiと友崎……nanashiは友崎と同じわけですが、友崎自身が日南とNO NAMEと別物の様に言っていることから、日南も同じように考えていてもおかしくはなさそうです。3巻時点で「”も”」の人間はnanashiになるのではというのが結論です。(こじつけ感があるような……)

 

「6 ヒロインにしか装備できないアイテムには特別な効果がある」の缶バッチとリュックについて

友崎が友崎なりの『人生』の答えを見つけ、日南に啖呵を切るこの章では、最後に日南に缶バッチとリュックの二つを返して終わります。その缶バッチとリュックについて話していきます。

日南はリュックに対して「ほつれがあるからあげてもいい」と思っています。ほつれは完璧性の欠如という風にとらえていいでしょう。そんなほつれを隠すように友崎に対して『対等』のための、日南にとって『本当にやりたいこと』の缶バッチで隠しています。

つまり友崎は「完璧でなくても、本当にやりたいことを表に出せば気にならない」と考えているととらえていいでしょう。

「これは、世界をカラフルに色づけてくれた、ほんのお礼ってやつだから」

さらには、『対等』の象徴である缶バッチは『人生』というゲームが好きになれたことのお礼という理由で返しています。理由を付けて缶バッチも返すことで日南と『対等』でありたいという気持ちを表しているというわけです。

「まあ、そういうことなら、もらっといてあげる」

そして日南はこう返しています。あの日南が、スラスラと言葉を繋げられていないことが……照れでしょうか、ともあれ、日南の珍しい様子でLv.3は締めくくられます。